24歳の時、私は結婚した。
しがないサラリーマンをしており、毎日残業、会社帰りには近くの飲み屋で酒を飲む日々だった。
いつもは興味のないマッサージに、なぜかその日は行きたくなり、運命の出会いがあった。
中国人女性がマッサージをしてくれた。
とてもかわいかったのでその日からそのマッサージ店に通い、3か月後にはプライベートで会うまでになっていた。
1年後、結婚することになった。
なんという運命なんだろう、まさか自分が外国人と結婚するなんて、運命の赤い糸というものはあるものなんだ、と感じた。
結婚後、やはり文化の違いから、喧嘩をすることが多々あった。
例えば、彼女は遺失物を警察に届けず、自分のものとしてしまったり、保険証をほかの友達に貸そうとしたり、そのたびに注意し、喧嘩になっていた。
結婚して4年がたった時、別れよう、という話になった。
その時はまだ彼女のことが大好きだった、赤い運命の糸で結ばれた人は一人だけしかいない、彼女だけなんだ。
でも運命は無常、説得もむなしく、彼女と離婚することになった。
姫路市の離婚に強い弁護士と評判の先生に相談もした。
私は一人で区役所に離婚届を出しに行き、受理された。
そこから1か月はかなりふさぎ込んでいた。
食欲もなくなり、体重も落ちた。
でも時間というのはすごいもので、私の心の傷を癒してくれた。
その後、別の女性と付き合うことになった。
その時に思った。
なんであいつと結婚したんだろうって。
その時は運命の赤い糸だと思った彼女、今となっては何とも思わない。
結局、運命の赤い糸は1本ではない。
何本もあり、その中から近くにいる女性、出会いのある女性を選んでいるだけなんだ、と悟った。